[1996-2000] The Pretender Season3

日本語タイトル

ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者

役名

Jarod(ジャロッド)

Trust can kill you or set you free.

前シリーズ同様日本では地上波で放映されてません。私は北米版DVDを取り寄せて見ました。なので固有名詞等は全部英語に統一してます。日本語副題はケーブルテレビ放映時のものを教えてもらったので追記しました。パケ写こわいです…。

Season3

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S03E01 “Crazy 隔離”
前シーズン最後の爆発で手を怪我したMr.Parkerと娘Miss Parkerの会話からシリーズスタート。Sydneyは目が見えなくなってますが(後に治ります)結局みんな無事でMr.LyleはThe TriumvirateとMr.Parkerに命じられてThe Centreに復帰してます。前シーズンのMiss Parkerの双子の弟は血液検査の結果、Mr.Lyleと確定。

一方で脱出していたJarodはおかしくなったふりして精神病院に患者として潜入。シリアスなシーンなのですが、精神科医に名前聞かれて答えてる場面では、超たくらんでるキメ顔して「(名字は)知らない。毎週変わる」って地味に笑わせてます。TVドラマなのでほんとに毎週違う名字(と職業)になってたもんね。

– Why don’t we start with a name?
– Jarod.
– What’s your last name?
– I don’t know. It changes every week.

Jarodは彼が語る過去や精神科医や弁護士にもなったことがあるなんて発言からパラノイア妄想性障害と多重人格(解離性同一性障害)でおそらく一生病院から出られないだろうって診断されちゃってます。が、最後、彼が精神科医に語っていた、子供の頃にさらわれてThe Centreという組織に隔離されていたという途方もない物語は事実だったと、医師は追いかけて来たMiss Parkerたちの姿を見て知ります。そして彼が自分で言っていた通り、本当になんにでもなれる(病人にも)プリテンダーだったということにも。てか上のシーンといいJarodは全部本当のこと言ってます。

※(名前自体は前シーズンから出てましたが)今シーズンからアフリカにあるThe Centre内の上位組織『The Triumvirate』の話題が多くなり、存在がクローズアップされるようになってきます。Mr.Parkerも自分より上の地位の彼らを恐れています。

S03E02 “Hope and Prey 希望と犠牲”
父の手がかりを探すJarod。前シーズン最後で母Catherineを殺したのはJarod父と言ったMr.Fennigorの消息を探すMiss Parker。ようやく見つけたMr.Fennigorは口封じで記憶を消されてお空キレイ状態になってました。

S03E03 “Once in a Blue Moon 昇るブルー・ムーン”
Jarodがシミュレーションで救えなかった過去の殺人事件を模倣した少女誘拐事件が起きます。今回は解決し、過去の被害者の遺品を取り戻します。それを見て泣いている遺族はMr.Rainesってオチ。

S03E04 “Someone to Trust 信用できる者”
ホームレス家族を助けた美女に惚れかかってるJarod。彼女が富豪の妻だと知り、それでも「I love you.」なんて言われたりキスされて喜んでますが、実は保険金狙いで夫を殺した女で、Jarodも犯人に偽装されて殺されかかってました。結構ショックだったのかマジでキレてます。笑。一方で、Miss Parkerの双子の弟と確定し(自分のルーツが分かったこともあって)母の出産シーンのディスクを見て泣いているMr.Lyle。それにビビッてるMiss Parker。人は変わるものだと諭しているSydney。しかしJarodが送って来た写真のアジアン美女の行方を調べると、Mr.LyleのMail order bride(途上国の女性をカタログで選んで嫁にするやつ)で、誰かに暴行されて死んだ女と分かります。彼は最後、また別のMail order brideカタログからアジアン美女の写真切り取ってます。

Trust can kill you or set you free.

S03E05 “Betrayal 裏切り”
Jarodの過去の復讐話。Brootsと組んでます。復讐とはいえ人殺してます…。しかも教会で…。せ、正義の味方が…。

S03E06 “Parole 仮釈放”
S02E15で出てきたSydneyの元恋人Michelleの夫が死にかけて、会いに行きます。実の父親がSydneyだと知らないまま育った息子Nicholasをよろしくと託す育ての親。Nicholasには一緒に暮らして思い出を作ったりネクタイの結び方を教えてくれた育ての父親を大事にしろと伝えて最後を看取らせます。最後も『友達』として別れてます。その後、出てきたJarodのネクタイを直してこう聞いてます。

– Didn’t I teach you how to tie a tie?
– Yes. Yes, you did.

S03E07 “Homefront 国内戦線”
武器商人になってるJarodが武器のテストのためにMr.Lyleの車を盗んだ挙句、吹っ飛ばして、ナンバー『LYLE-1』を送り付けてます。車を探して電話してるMr.Lyleにボロボロのナンバープレートを渡してる時のMiss Parkerの嬉しそうな笑顔がひどい。笑。その後の話(→S03E10)に出てくる愛車のナンバーは『LYLE-2』に変わってます…。

S03E08 “Flesh and Blood 肉親”
ボランティア中に過激派に襲われたSydneyの息子Nicholasに善人のふりで近づくMr.Lyle。Sydneyと共に息子を救い、Mr.Lyleに弟Kyleを殺した件を問い詰め銃口を向けるJarod。正義の味方なのでやっぱり撃てず。Mr.LyleはMiss Parkerに回収されてます。最後、SydneyはNicholasに『友達』じゃなくて『父親』と言い直されてます。

Revenge― It’s a great equalizer.

個人的な好みとして、上の台詞を言ってからSydneyとNicholasを避難させてMr.Lyleと二人きりの因縁の対決シーンに突入したところのJarodが大好きです。弟が死んでから毎日こうやって復讐すること想像してたって淡々と言いつつ追いつめて、何とか懐柔しようとするMr.Lyleの後頭部に銃突きつけて、命乞いを無視して殺そうとする――ふりだけど。そこで手加減しちゃうのが残念だけど、まあヒーローだからね…。ちなみにその前のシーンでは、一人でNicholasを助け出そうとしてたSydneyに殴られて気を失ってるダサい彼も見られます。笑。

※『equalizer』は平衡装置=弱者を助けて力の均衡を取るみたいな意味で使われます。転じて銃のことも指すそうな。音響機器のイコライザーもここから来てます。そしてアメリカではその昔、『The Equalizer(ザ・シークレット・ハンター)』って人気のテレビドラマシリーズがありました。Michael T. Weissに出会う前(笑)私が最初にはまったアメドラでした。Denzel Washingtonの映画はこれのリメイクだよ。

S03E09 “Murder 101 完全犯罪”
Jarodからの電話で、父Mr.Parkerが最近遺言を書き直したのを知るMiss Parker。更に隠れて医者と話していたり何かの薬を処方されているのを見て心配します。泣きそうになりながら父にどこか悪いのと訊ねると、ラベルを読んでみろと薬のボトルを見せられます。ビタミン剤やサプリ、バイアグラでした…。どういうことかと問い詰めると、新しい相手ができたと嬉しそうな父。相手はというと――最後、お風呂でいちゃついてるMr.Parkerと久しぶりに出てきたBrigitte。彼女は黒髪になっていて(前シーズンは金髪)でっかいダイヤの婚約指輪してました。電話でその話しながら頭抱えてるMiss Parkerを無責任に励ましつつ吹き出してるJarodがひどい。笑。

S03E10 “Mr.Lee Mr.リー”
Miss Parkerたちより先にJarodを追っている謎の盲目中国人Mr.Lee。役者は香港系俳優のJames Hong。彼はJarodのエモーショナルなつながりから行動パターンを推測し、次に行く場所を突き止めようと、過去にJarodが助けた人&裁いた人たちにインタビューします。要するに総集編的な回。シーズン1,2の映像も出てきます。世間に揉まれてスレた今のJarodと比較すると初期の彼は若くてピュアだわ。笑うわ。ここからもっとスレて老けるけど。←おい。

アジアン美女好きなMr.LyleもMr.Leeの助手の美女の罠にはまってさらわれてJarodとのつながりを問われてます。「君は彼の弟を殺したけど、彼は君を殺さなかった。どうしてだろう」って聞かれて「多分Jarodは俺が好きなんだろう」ってとぼけて、「違う」って返されてたり。ちなみにMr. Leeを使う許可をMr.Parkerからこっそり取り付けてMiss Parkerたちを出し抜こうとしてたのは、Brigitteでした。早速、婚約者特権使った挙句、元上司すら陥れてる…。

S03E11 “The Assassin 暗殺者”
Miss ParkerがThomas Gates(愛称Tommy)と出会います。最初は邪険にしていたけれど気になってきてBrootsに彼の身辺調査をさせてます。BrigitteもThe Centreの指示で調べてMiss Parkerを茶化してます。Jarodの電話で自分に正直になって、報告書を捨ててThomasの元へ向かうMiss Parker。ここから数話はケンカしたり葛藤したりしてますがThomasとはラブラブです。

S03E12 “Unsinkable 沈まないもの”
S02E14に続いてArgyle2回目。一方で大工のThomasに自宅のリフォームしてもらったMiss Parkerは、壁の向こうにある部屋について教えられるけど、そこは母のアトリエで、知っててあえて塞いでた部屋だったと。最後は彼と一緒に入ってます。超どうでもいい話だけど、二人がイチャイチャしながらチャイニーズデリを食べてるシーンがありますが、平皿に盛った(多分)炒飯をお箸で食べてるのが、ボロボロしてて食べづらそうで気になります。笑。アメリカの食事マナーは知らないけど、お箸でお皿のパラパラチャーハンは難易度高いって。

S03E13 “Pool ハスラー”
Mr.ParkerとBrigitteが結婚してます。子供を作らない約束で提出したBrigitteのメディカルファイルが嘘(医師が実在しない)だったり。ちなみに今回のゲストは『Alias(エイリアス)』に出てた…っていうよりBen Affleckの奥さんって方が日本では有名?のJennifer Garnerです(※2015年に別れたそうな)。

※Brigitteの名前について。役名は『Brigitte』ですが、彼女のことをMiss ParkerやSydneyはたまに「Bridget」って呼んでたりするし、今回も自己紹介のシーンで本人に「Brigitte」って言い直されてるシーンがありました。劇中では区別するためみんな大げさに発音していたり。これはどういう意味があるかというと、カタカナだと『ブリジット』で同じですが、『Brigitte』の方は英語圏ではなくてフランス・ドイツ等の名前なんだそう。それを登場人物たちは英語の名前の『Bridget』って発音してしまうと。またBrigitteはブリティッシュアクセントで喋っていたけれど、S02E12でMiss Parkerに蹴り入れられて、笑、思わずアメリカンアクセントに戻ってるシーンがありましたが、ただでさえCleaner/暗殺者という怪しい職務についてるのに、フランス綴りの名前と嘘のブリティッシュアクセントで胡散臭くて正体不明のキャラクターを演じていたわけでした。→詳しい話は別サイト『アメリカドラマのキャラクターの名前』で。

S03E14 “At the Hour of Our Death 死の瞬間”
JarodとMiss Parkerがそれぞれ事故と病気で臨死体験してます。子供の頃にThe Centreで会って仲良くなった少女Faithの霊が、「いつも見守ってるから」という死に際の約束通りに二人の前に出てきて助けてくれてます。両親を亡くして病気で死にかけていた彼女を、神父に頼まれてMiss Parkerの母Catherineが引き取って養女にしたんだそうな。なのでFaithはMiss Parkerの妹でした。微妙に謎回。

S03E15 “Countdown カウントダウン”
内緒でMiss Parkerのスケジュール帳に変な写真貼っておいて発見した彼女を笑わせてるThomas。恋愛モード全開でJarodどころじゃなくなってる彼女にMr.Rainesが釘を刺してます。私もすっかりJarodの存在忘れそうになってるけど、彼はメキシコ行って受刑者の肝臓ゲットして事故に遭った子供に移植してたり、ちゃんと人助けしてます。

S03E16 “P.T.B. 権力者たち”
Miss ParkerはThomasに一緒にオレゴンへ行こうと言われてます。仕事と恋愛の間で揺れる彼女は、弟Mr.Lyleにも仕事に集中してないって指摘されてたり。仕事を選んで一度別れを告げるものの、お節介Jarodに電話で説得されたりして、最後にはついて行こうと決めてます。

S03E17 “Ties That Bind 強き絆”
相変わらずThomasとラブラブのMiss Parker。葛藤の末に彼について行くことを決心し、父Mr.ParkerたちにもThe Centreを離れると打ち明けます。でも父は大工でブルーカラーのThomasが気に入らないみたい。こっそり彼に白紙の小切手を握らせて娘と別れさせようとします。でもThomasは小切手を破って拒否してます。「娘さんを愛してる、どれだけお金を積まれてもそれは変わらない」って。白紙の小切手渡して、好きな額を書きたまえって言うのは少女漫画のお金持ちだけだと思ってたよ。

I love your daughter, Mr.Parker.
No amount of money in the world could ever change that.

仕事に誇り持っててMr.Parkerの前でも臆してないThomasの台詞はいちいちカッコいいし、恋人に対してはマメだったり優しかったり包容力あったり男らしいし、演じてるJason Brooksは正統派のハンサムだし、この顔で「君なしじゃ生きていけない」とか囁かれたら、もうMiss Parkerが全部捨ててついて行きたくなる気持ちは分かるよね。Jarodなんて追ってる場合じゃないって。←おい。それで父も最後には折れて娘の幸せを願うって告げて、二人の仲を認めたはずが――

S03E18 “Wake Up 目覚め”
翌朝、Miss Parkerが目覚めると、部屋は荒らされ、一緒にいたはずのThomasは何者かに殺されてます。持ち上げといて落とす展開。ひー。まあこうなるためのめちゃイイ男設定だったんでしょうが、勿体ない…って何がだよ…。行きずりのヤク中の犯行と思いきや容疑者は死んでしまい、真相を知っていそうな整備士をMr.Parkerたちがわざとらしく口封じしてしまったり、警察官も事故で消されてしまって…と、手がかり全部潰されて真相はうやむやにされます。一人で泣いてるMiss Parkerに電話して来たり、ヤケ酒してるとこを心配して出てきたり、解剖医や整備士になってThomasの死の真相を探ってるJarodが優しい。

S03E19 “End Game 洗脳”
連続ドラマ『Profiler – S03E19 Grand Master』とのクロスオーバー回。『Profiler(プロファイラー 犯罪心理分析官)』のSamantha Waters(Ally Walker)とBailey Malone(Robert Davi)が出演しています。Brigitteが金髪に戻ったり妊娠します。彼女のヤク中疑惑?→受胎ホルモン剤をこっそり注射してただけ、とか、Mr.Lyleとの不倫疑惑?→妊娠発覚ではしゃいでお祝いしててズボンにシャンペンこぼしただけ、とか、勘違いに振り回されたり。

S03E20 “Qallupilluit 父の元へ…”
冒頭でJarodの父Charlesの居場所を語るMr.ParkerやMr.Rainesたち。父はEllesmere(カナダのエルズミーア島=北極圏)にいると。一面銀世界で吹雪の中をヘリで向かいJarodは降り立って、数人だけしかいない狭い観測基地で父を尋ねるものの姿はありません。Qallupilluit(悪魔)が追いかけてくると一人が言っていた矢先、観測基地で連続殺人が起きて陸の孤島ミステリー風味になってます。Jarodは隠し通路の奥の父の研究室へ辿り着き、父がここでヒトゲノム研究をしていたと知ります。

※タイトルにもなっている『Qallupilluit(=Qalupalik)』は物語中でも説明されてましたが、イヌイットの神話で、氷の割れ目に住む悪魔だそうな。伝説だと子供をさらうらしい。どんな姿かGoogle画像検索したら、なんだこれ?カッパの仲間?笑。

S03E21-22 “Donoterase Part1-2 対面・前編/後編”
父Charlesを探すJarod。Miss Parkerの母も関わっていた『Gemini』projectというものが出てきます。ようやく父と再会。母と妹EmilyもJarodを探しているはずだけどずっと会っていないと聞き、JarodもKyleのことを語ったり。前シーズン最後に聞いた、父がMiss Parkerの母を殺したという話は本当か尋ねたり。潜入したThe Centreの隠し施設で子供Jarodにそっくりのクローンと父子が対面したり。それがGemini project。

Jarodはクローンも自分の家族だから助け出すと父に訴えます。一方でクローンと対面し、Jarodと同じ目をしてるとか言ってるMiss Parker。彼女もかつて子供たちを助け出そうとしていた母と同じ道を選びつつあります。

クローンをアフリカのThe Triumvirateの元へ移送するとMr.Rainesが宣言し、その輸送中にJarodとCharlesがクローンを救出。Charlesは子供たちを庇って捕まります。

Miss Parkerも母を撃った銃を手に母を殺したかとCharlesを問い詰めますが、犯人はMr.Rainesだと言われます。母の過去の子供たちの救出計画のことを知らされて、その子供たちには彼女も含まれていたと伝えられます。その頃Jarodはクローンに、自分が逃亡して最初に食べたアイスクリームを食べさせてます。

父を救出するためにThe Centreのロビーど真ん中に登場するJarod。Miss Parkerもびびって部下にどうやって捕まえたか聞くと、彼は自分で来たと答えてます。

– Where’d you find him?
– We didn’t. He came in on his own.

JarodはMr.Parkerを人質に取って彼と自分の父Charlesとの交換を要求し、玄関から出て行きます。救出作戦の裏でMr.RainesはMr.Parkerを殺そうとしてます。彼はMr.Parkerがクローンのプロジェクト権をSydneyに譲ってしまったことが不満だったり、The TriumvirateのスパイをしつつMr.Parkerの座を狙ってたりしてます。その暗殺計画を事前に知ったMiss Parkerは、取引現場で父を庇って暗殺隊に撃たれます。彼女を助ける方を選び、Charlesとクローンを逃がしてその場に残るJarod。そのまま捕まってシーズン終わり。

  

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