[1999-2000] Profiler

日本語タイトル

プロファイラー 犯罪心理分析官

出演回

S03E19「Grand Master ジョシュア」
S04E10「Clean Sweep ジレンマ」
S04E18「Pianissimo 守るべきもの」

役名

Jarod(ジャロッド)
『The Pretender(ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者)』とのクロスオーバー設定です。

相手によって態度変えるJarod、最低…笑

Profiler: Season 4 [DVD] [Import]

今回の『Profiler(プロファイラー 犯罪心理分析官)』はその昔、日本でも衛星放送で放映されてたらしいです。でも案の定、日本語DVDはなく、私はシーズン3と4のそれぞれ北米版のDVDを買いました。しかし英語字幕もCCもついてない。

そしてそのうちここで語るのはMichael T. Weissが出てる3エピソード。上でも書いてるけど『The Pretender(ザ・プリテンダー 仮面の逃亡者)』とのクロスオーバーなので、全部Jarodとして出ていて、S03E19『Grand Master』は向こうのS03E19『End Game』、S04E10『Clean Sweep』は向こうのS04E10『Spin Doctor』の続編になってます。アメリカでのテレビ放映でもその順序で同じ週に放映されてたらしい。先行エピソードの『The Pretender』の方はあっちだけで完結してるけど、こっちはあっちを見てからでないと微妙に話が分かりづらいような。こちらのS04E18『Pianissimo』だけは単独エピソードですが。※一応DVDには『The Pretender』のあらすじはついてました。

Profiler-the Pretender『The Pretender』は、子供の頃にThe Centreって組織にさらわれてどんな職業にもなれる天才プリテンダーとして育てられた主人公Jarodが逃亡し、子供時代を取り戻しながら毎回違う職業になりつつ人々を助け、生き別れた家族を探す物語です。まあハンサムのコスプレを毎週堪能するドラマみたいな。←全然違う。

その延長なので、こちらではS03E19では刑事Jarod Doyleって名乗ってて、S04E10ではシークレットサービスエージェントのJarod Wilkesになってます。『The Pretender』S04E10ではそこをBailey Malone(Robert Davi)に突っ込まれてましたが、あっちのドラマを見てなくてこっちだけ見ている人には、Bailey同様「なんでこの男は出てくるたびに職業と苗字が違うのか?」って不明でしょう。そうやって逃げてる話なのよ。そしてこのページだけ見たら「どんなふざけたドラマなんだよ?」って感じですが、感動ネタや切ない話もありの普通にシリアスなドラマです…。アクションだから恋愛エピソードも数えるほどしかない。なのに!

さて、前説明はそんなところで本編に入ります。

You’re a very difficult person to get in touch with.

S03E19 “Grand Master ジョシュア”
『The Pretender – S03E19 End Game』とのクロスオーバー回。『The Pretender』では誘拐されて洗脳されてた男の子Bryceを取り戻してハッピーエンドだったけど、こちらではBryceは洗脳が解けてなくて逃げ出して、操っている”Father”の20年前の復讐をさせられる――という話。ちなみに日本語タイトル『ジョシュア』は、Bryceや冒頭で自殺してた他の被害者たちが洗脳された後の名前『Joshua』のこと。『The Pretender』のラストでは、”Father”の死んだ実の息子の名前だったと明かされてましたが、こっちではその息子の復讐が目的です。

『The Pretender』の続きなので、そちらと同じく刑事として事件の捜査に関わりますが、カメラワークが違うせいかJarodなのに雰囲気が違ってました。そしてあちらではSamantha Waters/愛称Sam(Ally Walker)に隠し事してるのを指摘されてはぐらかしてましたが、こちらでは例のごとく経歴詐称がばれてます。天才の割にはいつも脇が甘い。

が、「本当の刑事じゃないでしょ」って面と向かって問い詰められたところで、重要なのは誘拐された子のことだ、みたいなことを言って強引にねじ伏せてます。それとこれとは話が別だろうと…。しかし更に子供の頃に自分も誘拐されたからっていつものお涙頂戴作戦で畳みかけて、泣き落としに成功してる…。おいおいSamよ、一流プロファイラーがそんなんでいいのかと…。私と同じでハンサムに弱いのか。気持ちは分かる。←分かるなよ。

けど事件も解決して最後に彼女が部屋へ行くと、部屋はもぬけの殻。それはいつものパターンだけど、何も残して行かないってJarodらしくない。メッセージ置いてって欲しかったな。※先行エピソード『The Pretender』の方では最後にお菓子のペッツをプレゼントしてます。

て思ったら、Jarodは分かりやすい男だっただけという。次のRachelシーンとの対応に差がありすぎるんですがー。女心を手玉に取ってもてあそんで(そこまではしてない)、態度を変えるってサイテー。

※『Profiler』シリーズは、シーズン3までは金髪のSamantha Waters(Ally Walker)が主役ですが、次シーズンは赤毛のRachel Burke(Jamie Luner)に変わります。主役交代って無茶するよね。

 
S04E10 “Clean Sweep ジレンマ”
『The Pretender – S04E10 Spin Doctor』とのクロスオーバー回。『The Pretender』ではかつてThe Centreから逃亡した時に車に乗せて助けてくれたToddの死の謎を追うために、Jarodはシークレットサービスとして潜入し、彼の無実と死の真相を探るという良い話でしたが、こちらではToddは実は自分の死を偽装してた悪役として出てきます。一応汚職してた同僚を懲らしめるためみたいだけど。あっちで彼をはめて捕まった同僚たちを殺して、Jarodの正体も疑って目的を吐かせようとしていたぶってます。子供の頃の親のトラウマでいろいろ歪んだらしい。10歳の時に死んだ良い人だった父を見ならって善行してたはずがー。ストーリー全部ひっくり返してます…。

しかし今回の話のポイントは拷問されて苦しんでるJarodの顔ではなくて、、、Rachel Burke(Jamie Luner)との絡みです。『The Pretender』では言い合いしつつもちょっといいムードになったけど最後にキスして別れた程度でおさまってましたが、こっちでは抑えられないらしく出てくるたびに怪しい空気になってます。いちいちストーカーみたいに先回りして現れて、ねっとりした目つきで彼女のこと見てます。変態め。

それでも一度目の部屋を訪ねて行った時は何もせずに出てきたけど、二度目のプール脇ではキスしてました。何しに出てきてるんでしょ。

なんて言ってたらToddにさらわれてます。椅子に縛られてます。その格好でカッコつけた台詞言っててもイマイチ決まりません。女にうつつを抜かしてるからだと突っ込みそうになります。挙句、目的を吐けとかお前は誰だとか言われて、謎の薬(体温上がって沸騰するとか言ってた)打たれて苦しんでます。DB調べたけどどこにも所属してないって経歴詐称もまたバレてました。それでも最初はカッコつけてましたが、そのうち「子供の頃にさらわれた」とか上でも言ってたいつもの台詞言ってます。顔色悪いし苦しんでるし。けどあっちのページでも書いたように、私、いたぶられて苦しんでる彼より、いたぶる側のオラついた悪役な彼のが好みだから。ってそんなの誰も聞いてないっての。

なんて言ってる間に、Rachelと仲間たちがToddの過去とか調べて居場所を割り出して突入してます。そしてJarodはVCTFの皆さんに無事に助けられてます。よかったね。

その後はまたプールでカッコつけてキスしてました。おい。シリアスドラマに割り込んできて何回キスしてんだよ。まさかクロスオーバーがアクションじゃなくて恋愛展開になってるとは!

『The Pretender』の最後、Jarodがプライベートを訊ねられてRachelの詮索をかわしてるシーンがありましたが、その延長でこちらでは最後に彼女にこんな約束してます。次に会う時は(自分のことを)全部話すって。

The next time we are together, I’m going to tell you everything.

いろんな意味でいつもの『The Pretender』にはないシーンです。て、これは『Profiler』だって!

 
S04E18 “Pianissimo 守るべきもの”
そして三度目のクロスオーバーではRachel好きすぎて、行動が積極的になってます。いきなりドアノックして訊ねてます。突然すぎてストーカーJoel Marksに狙われて警戒中の彼女に銃突きつけられてる始末。驚いてる彼女には「トラブルに巻き込まれてるらしいって聞いたよ」って説明してますが、お前の言動もストーカーじゃ!って突っ込みたい。

そして前回の台詞を聞き返されて「まだ早いよ」って言ってます。今回はクロスオーバーエピソードはないので、純粋に彼女を助けに出て来てますが、下心見え見えです。弱ってる彼女を慰めて抱きしめてます。でも助けたいって建前を思い出してキスは理性でかわして、手にチュッてしてました。

今回のメインはピアニストの殺人事件と消えた赤ちゃんの行方の件ですが、Jarodはそっちには関わらず、彼女のストーカーを追ってます。Rachelにいいとこ見せなきゃね。エージェントとしてKim Doyleって女に近づいてたり、二人で捜査もしてます。そして女の死体見つけてます。

最後、Rachelとソファでワイン飲んでピザ食べながらいいムードです。『The Pretender』では正義のヒーローだからって、あっちでできないことこっちでやるなよって感じです。事件のこととか話してて、今度こそ「あなたのこと全部話せ」って迫られてます。兄弟は?とか好きな色は?とか質問攻めにされてる。でもそこで「あのさ、今はとても話したい気分じゃないんだ」って言いながら彼女のグラスを避けておいて(準備万端)、キスして押し倒して、そのままソファの上にもつれこんでます。

You know something? I don’t really feel like talking right now…

「次に会った時に全部話すから」ってもしかしたらJarodの口説き文句なんじゃとか思えてきます。そう言って気を惹きつつ、実際次に会った時は押し倒してるんだろとか、他の女にも同じことしてるんだろとか疑ってみたり…。ただでさえ本作『The Pretender』の方では「子供の頃にさらわれた」「生き別れの家族を探してる」ってあちこちで言って同情誘って女を落としてるのに。※男にも言ってます。OPでも言ってます。こっちでも上に書いた通り毎回のように言ってるし…。

そして裸で毛布だけ掛けたRachelが物音で目覚めたら彼は消えてます。謎のまま去ったミステリアスな男ってことでしょうか。日本語では「やり逃げ」って言うんだけどね!そして(テープ盗んだのはストーカー本人だって指摘で全然ロマンチックではないけれど)彼女にはメモを置いて行ってました。いつの間にこんなたらし方まで覚えたんでしょう。ほんとびっくりだよ。

『The Pretender』のページでも書いたけど、そっちで出来てた恋人もRachelもJarod母と同じ赤毛です。だから金髪のSamには見向きもしなかったのね。マザコン…。

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