[2005] Iowa

日本語タイトル

アイオワ ドラッグ&バイオレンス

役名

Larry Clarkson

見た目も役柄もぶっ飛んでます…。

アイオワ ドラッグ&バイオレンス [DVD]

日本語タイトルのまんまのクライムアクション映画です。舞台はアイオワ州。田舎的な風景描写です。父親が交通事故で死に、$200,000の保険の受取人になっていた息子である主人公Esperが呼ばれて話を聞いているところから始まります。父親が薬物とかやっていたら支払えないと免責事項があるようです。

その保険の調査員はEsperの恋人Donnaの父親でもあります。

EsperとDonnaはもうすぐ結婚予定。そのため教会へ行って牧師さんに洗礼受けていたりします。その時にDonnaが牧師さんに言われているのがこれ。

There’s a light around you. Not a raindrop in sight.

一方で自分が受取人ではなかった母親は面白くなくて、愛人と共謀して息子を殺して保険金を奪い取ろうとします。親子の情も欠落してるっぽい。

さてMichael T. Weissの役は、Rosanna Arquette演じる主人公の母親の愛人で、死んだ父親の保護観察官でもあった男Larry。死んだ父親がヤク中で捕まってるうちに仲良くなったんでしょうか。悪役です。

そして何より今回の格好は、リーゼントにモミアゲに口の周りだけヒゲというマイナスコンプリート…。ファッションも、金のネックレスに指輪にカラーシャツにでかいバックル付きのベルトしてブーツカットとダサさ満載。ひー。一昔前の田舎の保安官かよって格好で登場します。まあ見慣れるとかっこいいけどさ、とこっちも麻痺してきます。

でっち上げの麻薬使用でEsperを逮捕しようとしたら、すでにヤク中だったってことで、彼を車のトランクに詰めて逮捕してます。殺すつもりで話しててなんで逮捕なのかいまいち話が分かりません。それだけ刑務所の環境が良くないんでしょうか。バーンて撃っちゃえばいいでしょと、ちょっとぬるい展開に突っ込んでみたりして。

戻ってきて母親に求められてHシーンなのですが、ここで葉巻吸ったり、その後も手巻きの煙草バカバカ吸いまくってますが、酒は飲まねーんだよって断ってます。仕事でヤク中相手してるから酔うのはヤダってことでしょうかね。この二人は母親の方が惚れててラブラブみたいです。気持ちは分かるよと感情移入。Larryは愛人のことを乱暴に扱いながらも「lovergirl」って呼んでたり、たまに優しくしてたり微妙にアメとムチ使い分けてます。

 
ちなみに彼の格好は上で書いた通り、ひー、って感じですが、Rosanna Arquetteの役柄のネックレス遣いはなるほどと思ったのでメモ。アメリカファッションは日本より胸のVネックの露出が多い傾向ですが(日本はその代わり脚を出す?)、彼女も愛人役ってこともあり、もう谷間見えそうどころかおっぱい半分こぼれてます。そしてパケ写真にも写ってますが、アメリカなので多分14Kの小さな金のプレートペンダントしてます。華奢なやつでチェーンは50cmくらい。それが彼女が動いたり喋るたび、ゆらゆら揺れるのでつい目が行ってしまう。そしてその先には谷間があると。おっぱいに自然と目が行くんだな。まあエロいね。

ペンダント・ネックレスは日本の女性だと鎖骨に来るくらいの38~42cmが主流でその辺が一番綺麗に見えると店でもお勧めされますが、アメリカは少し長めの45cm~も多いようで、これは体格の差か?と思ってましたが、胸元の空きスペースが大きいせいもあるんでしょうね。鎖骨に合わせるんじゃなくて、もっと下とか、場合によってはおっぱいの谷間に合わせちゃうと!日本でやったら変態扱いだよ!てか日本じゃ50cmは服の上からつける長さだよ!

一方でヒロインDonnaの方は日本のくらいチェーンが短くて地金多めのバタフライモチーフペンダントにピアスに指輪にブレスレットってフル装備だけど、服装と相まってなんとなく可愛い感じになってました。セクシーか可愛いかって、アクセサリーの大きさや分量だけの問題じゃなくて、使い方でも結構変わるのねと思ったり。←なんでこんな女優の胸元凝視して力説してるかっていうと、単にネックレス欲しいなって思って見てたから。

やたらおっぱい言ってる私…。

さて脱線から戻って、その次のシーンでは、LarryはオフィスでDonnaにEsperの保釈の件で話がしたいとか電話してます。恋人を心配するDonnaは急いで行くと言って切ります。

電話を置いておもむろにロッカーを開けて取り出すのが、ジャラジャラ長いチェーン。壁にはなんかフックみたいなのついてるし。もう何する気なのってところで、次のシーンでは泣いてるDonna見下ろして、ガスバーナー片手にポーズ決めてます。笑えてくるほど破壊力満載のシーンです。てか、何度見てもここで笑ってしまいます。

Larryは職権乱用で呼び出したDonnaを縛って銃突きつけてあれこれ乱暴しちゃうわけで、ビジュアルと音楽だけの綺麗なイメージシーンになってますが、おっぱい揺れてます。ひえーって感じ。

彼女はそのまま教会へ向かって泣いてます。牧師さんにどうしたのとか聞かれて、LarryにされたこととかEsperの保釈代のことも話してます。(保釈のお金は多分ここで貸してもらった)

– Do you still see the light around me?
– Nobody can take that away. The Lord blessed you with it.

そこで先日の洗礼の時の言葉を受けて、「まだ光は見えますか」って牧師さんに聞いてます。牧師さんは勿論「誰も光を奪うことはできない」って慰めてます。

このDonnaは無垢で可愛いヒロインですが、彼氏共々立派なジャンキーです。教会から出て車の中で鼻から白い粉吸い込んでます。

保釈金が用意できてしまってEsperは保釈されます。Larryは愛人にそれを告げ、イライラして殴ったりしてますが、彼は悪役やってても目が綺麗すぎます。←見てる私の目が腐ってきてる。

保釈されたEsperとDonnaはクスリを求めてヤク中仲間のところへ行って、作り方の本をゲット。今度は作って売り始めます。ヤク中仲間も増えてラリって騒いでます。どんどん周りも廃人化してってる中で、LarryがEsperの保護観察官にもなってます。親子二代ジャンキーです。尿検査させながら、Donnaとやったことを遠回しに打ち明けてます。Donnaはその頃、妊娠検査薬を買ってます。

一方で父親の保険の支払いは、事故時ラリッてたから出ないと決まりました。保険調査してるのがDonnaの父親なので何とかしてよとEsperが頼んでるけれど、世間体のが大事って断られてます。牧師さんとこの父親だけが物語の中で唯一まともな人です。

お風呂の中でLarryにされたことを話せとEsperが迫って、Donnaは泣きながら打ち明けてます。回想シーン付きで何されたか生々しく答えてます。緊迫したシーンなのですが、Esperの左腕に漢字の入れ墨が。『吉○○』とか書いてあるのが見えて、吉田?とか、そっちが気になってしまう。多分『吉力才』っぽかったけど、どういう意味だろとか考え出したらもう脱線しまくりです。『吉=luck』『力=power』『才=talent/gift』???

さてレ○プを告白したDonnaはここで妊娠したと重ねてぶっこんできます。どっちの子だよ!と突っ込みそうですが、時期的には辛うじてEsperの子か?泣いてる彼女を抱きしめて敵を討つと覚悟を決めるEsper。実はその前のラリってるシーンで彼女が銃の弾を灰皿に開けてるシーンあるんですが、知らずに銃を持ってLarryのオフィスへ。

ちょうど電話でEsperの父親の薬物検査の結果を聞いてるところに銃を持って乱入し、ズボンをおろしてペ○○見せろとか迫ってます。。。「は?」って言ってるところで、再度脅してパンツ脱がせてます。そして撃つと弾が入ってない。「あれ?」ってとこで、慌てて逃げ帰ってます。EsperとLarryどっちも格好悪いシーン。

その後、Esperが格闘したりジャンキー仲間が凶暴化してたり、Donnaの父親がとうとう切れて結婚させないとか言ってたりした後に、EsperとDonnaは町を出る決心します。

Larryは愛人に呼び出されて「Esperたちが出てった」って聞かされます。その前に(電話で聞いて)保険金が入らないことを知った彼からしたら、この母は用済みです。縋ってくるけど蹴飛ばして捨ててます。ひどい。彼女は前のシーンでも一人酔っぱらって「あなたは私のこと愛してるはず、知ってるわ」とか呟いてたり、Larryのこと本気で好きだったみたいなのに可哀想。って彼のファンとして超感情移入してます。

さて生まれてくる子供のためにもやり直そうとDonnaは車の中からクスリ捨ててます。このまま行ったらハッピーエンドかってとこで、ミズーリ州との州境で猟銃抱えたLarryが。今さらEsperに執着する理由ないんですが、パンツ脱がされた恨み?

車撃って逃亡を阻止して銃撃戦になってます。そしてDonnaに撃たれて死んでます。倒れた後も弾がなくなるまで撃たれて復讐されてます。

彼の最後の台詞は「Raindrop.

前に挙げた、Donnaの洗礼時のシーン、乱暴後の牧師さんとのやり取りが関わってきてます。そしてLarryが愛人の前で、神より賢いみたいなうぬぼれたセリフ吐いてた時の返しでもあります。そんな経緯がないといきなり何言ってんだが意味不明です。日本語字幕の方では「光が消えた」になってました。こっちのが分かりやすいかな。

  

さてこの映画、Amazon.comやIMDbのレビューを見ると、「Michaelになんて役させんのよ!」ってキレてる人もいて笑ってしまいました。英語圏(アメリカ人?)は正義のヒーロー好きみたいで、特に彼はそれで当たったので、悪役は嫌って人が多いみたい。私は悪役も好きだし、今回の役は最後まで悪役のまま通してくれたので満足ですが。むしろ下手に改心されたらそっちの方が興ざめだよね。ただ欲を言えば、ビジュアル的にもカッコよく決めてほしかった。笑。せっかくハンサムなんだから。まあ他の映画でもぶっ飛ぶような格好や、ギョッとする役もあったりで耐性ついてきましたが、けどやっぱ短髪ヒゲなしモミアゲなしでお洒落なのが一番いいなあと。でもどんな役や格好してても好きよ。

他のレビューでは一番多かったのが、「アイオワ州は南部訛りがないのに登場人物が訛ってておかしい」「アクセントが違う」ってツッコミ。日本人の平均的英語力の私からしたら、この映画の登場人物は発音がオーバー(アクセントがはっきりしてる)で、そこは割と聞き取りやすい?と思ったくらいなのですが、それ自体がおかしいようです。日本で言ったら大阪弁と神戸弁の違いどころか、京都人に大阪弁喋らせてしまったくらいのことなのでしょうか。けど変な抑揚つけてたり、訛った感じのうにゃうにゃした喋り方(どんなんだよ?)あったりで、トータルだとやっぱ聞きづらい気もする。

でも日本人的には、アクセントの違いとかレベルの高い話より、品のない登場人物たちの英語をうっかり覚えないように気を付ける方が大事です。fu**ingって連呼しすぎ。

そして最後に名前の疑問

今回の彼の名前『Larry』。今回と真逆の白目剥いてる『Freeway』のジャンキー役の時も『Larry』でした。そして地震ものの『The Great Los Angeles Earthquake』の時もやっぱ『Larry』。なんでいつもラリーなのと辞書で調べてみました。

大体はこんなこと書いてあります。
『男性の名前。Laurence、Lawrenceの愛称』
普通の人の役だった地震の映画は多分これでいいでしょう。

けどその他の、悪党とジャンキーは多分こっちから連想してるのかな。
https://eow.alc.co.jp/search?q=larry
【名詞】がらくた

もしかしたらもっと別の意味があるのかもしれないし、単にありふれた名前ってだけかもしれない。英語の名前も奥が深いね。

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