[2001] Bones

日本語タイトル

BONES ボーンズ

役名

Lupovich(ルポヴィッチ)

Snoop Doggのファンのための映画

Bones [DVD] [Import]

同名の連続ドラマとは全く関係ありません。こちらはパケからしてB級な感じがしますが、キャストを抜きにストーリーを観たら実際チープホラーです。でもSnoop Doggのファンにとっては最高にクールな映画(らしい)。Amazon.comの方の英語レビューで大阪の方が書いてて知りましたが、日本でも当時劇場公開されてたそうです。Snoop Doggは日本でも人気だもんね。けどMichael T. Weissは基本テレビ俳優なので、私は劇場公開なんて頭から抜けてました。ファン失格。大画面で見る機会を逃してた…。悔しい…。

今回私が買ったのは英語版のDVDです。Amazon.co.jpで500円くらいで買いましたが、イギリスの業者さんだったためか何故かリージョン2が届きました。まあ日本のDVDプレイヤーで見られるからいいか、と。例のごとく英語+(英語の)字幕もなしですが頑張ります。

ボーンズ [DVD]他にも、Amazon.co.jpでは彼の名前がクレジットされてないし、主演も『スヌープ・ドッグ』ってカタカナで検索しないと出てこないし、英語版ともリンクされてないしで全然気づいてませんでしたが、日本語吹替え&字幕のついた日本版DVDもあったようです。先言ってよ!って感じ。私もずっと知らなくて、最近になってSnoop Doggのファンの男の子に教えてもらいました。

 
ヒップホップラッパーでもあるSnoop Dogg主演ってこともあり、配役にはアフリカ系俳優がたくさん出てきますが、Michael T. Weissの役Lupovichは東欧系っぽい名前ですし、いまいち舞台背景が分かりません。まあホラーだから深く考えなくていいやって感じです。←その辺やる気なし。おい。

さて物語は現代から始まります。お化けが出ると言う廃墟を買ってクラブにしようとする若者たち。その噂を聞きつける大人たち。彼らが人目を避けてやばいぞみたいな話をしている矢先に、若者たちが地下で死体を見つけます。それは約20年前に消えたJimmy Bonesの死体だったと。このBonesを演じてるのがSnoop Doggです。

1979年。過去の物語。町の人々に希望を与え、憧憬の目で見られている有名ディーラーのBonesの元に、ある時ライバルディーラーと刑事Lupovichが麻薬の取引を持ちかけます。Bonesは断りますが、銃で脅して言うことを聞かせようとします。そして脅して麻薬を吸わせたところラリったBonesが刃物を出して反撃してきたので思わずキレて撃ってしまうLupovich。

血まみれで倒れるBonesを前に、撃ってしまったLupovichは、周りを巻き込むため共犯者とBonesの取り巻きたちにも順にBonesの腹を刺させます。しまいには銃で脅して彼の奥さんにもナイフを握らせる。ひどい。泣いて一緒に死のうとしかけた奥さんを前にBonesが自分から刺されに行くようなちょっと感動シーンもあり。そして、味方も敵もグルになって証拠隠滅したようです。

その後はBonesが化け物としてよみがえり、かつて自分を殺したやつらに復讐するって話です。

Either you cut him or die with him.

今回のMichael T. Weissの役Lupovichは上の通りの悪徳刑事です。回想シーンの過去の姿が普通の状態で、見た目は短髪ヒゲなしスーツとカッコイイ。対して現在の役では頬とかに肉盛ってデブって20年分老けさせてます。これはさすがにカッコイイとは言い難い。甘いもの食べ過ぎて太ったみたいな役で、初登場シーンからパトカーの助手席であんこ入りコッペパンみたいなの食べてるからね。ってアメリカ人はアンパン食べないっての。多分チョコ?ピーナッツバター?ジャム?別のシーンでもクランチチョコアイスバーをにちゃにゃ言わせて食べてます。ひー。そして相変わらずクスリ横流ししてる悪党です。お姉ちゃんのパンツに隠してたお金受け取って匂い嗅いでます。きゃー変態!

今は家族持って真っ当に暮らしている人も、そんな悪党もBonesが順に復讐していきますが、B級ホラーなのでまあひどい。Lupovichは『Hell』って看板のある屠殺場でやられてます。過去の仕返しに麻薬吸わせられてBonesが口と鼻をおさえると溶けてくっ付いちゃってます。そのままフックに吊るされてもがいてます。デブ(豚)化した役はこのシーンの伏線でした。警察をpig(豚)って呼ぶスラングもあるんだとか。。。彼はその後も首だけになってたり化け物になって壁に埋もれてたりしてますが、チープなホラーはギャグになってくるので見てて笑えます。

その後は奥さんと一緒に写ってる昔の写真を見たBonesが過去に戻って束の間の幸せを思い出したり、自分が死んだ後に大きく育った娘を抱きしめてみたり、娘の恋人を助けるために、今度は奥さんは身を挺して夫を倒してみたりという感動シーン的なクライマックスを超えて、終わったと思いきや、ぎゃー!みたいなホラーのオチ。

野犬の目が赤かったり恋人たちのシーンでシーツが血に染まってたり、やたらと血を連想させる赤いシーンが出てきますが、色が微妙に薄い気が…。ピンクっぽくて可愛いんですが…。また無数のウジ虫がウネウネしてたり口から飛び出して来たり、B級ホラーの定番も押さえてます。

野犬設定はどこ行ったのとか、若い子たちもみんな巻き添えかいとか、ノリで押し切っているようなところもあり、雰囲気ホラーって感じ。最初にも書いたようにSnoop Doggのファンのための、彼のカッコよさ(つっても化け物化もしてますが)を楽しむための映画です。Amazon.comの評価がやたら多くて高いのも、みんな彼のファンだからみたい。

また回想シーンの方で、当時のファッションや、麻薬の売人、腐敗した白人刑事ってテンプレ的な70年代のBlaxploitation映画の世界を再現してる辺りもクールらしいよ。その辺をレビューで見て、調べてみて、ようやく最初に書いた舞台背景の意味が分かりました。東欧系の名前の謎は分からないままだけど。

さて私はMichael T. Weissのファンなので、彼が出ていたホラーと比較するとなると、『HOWLING4(ハウリング IV)』のが出番は多かったけど1980年ファッションがきつかった。こっちは出番少ないものの今風のカッコイイ彼が見られたので甲乙付け難し。ベージュのスーツもカッコよかったよね、って、結局ストーリーよりも顔かよって…、当たり前です。そのために観てますから。

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